足跡プロジェクト「平和の小道」
「平和の小道」は、現代美術家ホセイン・ゴルバ氏が呼びかけたアート「足跡プロ ジェクト」です。
1997年、ゴルバ氏はイタリア・アメーリア村で既存の土の道に子どもの足跡をつけたテラコッタ(素焼きの陶板)を敷き詰める作品を制作中、地中から偶然砲弾を発見。同村が第二次世界大戦で空襲に遭い多くの人命が失われたことを知り、作品規模を拡大して「平和プロジェクト」にすることを決意しました。
世界の子どもたちの足跡が付けられた素焼きの陶板で、多文化の「道」をつくり、世界の町を彩ろうというものです。
長崎市では、2003年9月27日、平和公園<爆心地公園>で実施。2歳から12歳の子どもたち40人の足跡を粘土板に採取しました。
陶板は、大村市の社会福祉法人「三彩の里」で乾燥・焼成され12月15日にナガサキピースミュージアム前庭に設置されました。
1人のこどもの右足と,もう1人の子供の左足それぞれの付ける足跡が一歩となりそのつながりが小道を作って行きます。
ホセイン・ゴルバ氏 プロフィール
1956年イラン生。現在イタリア・ミラノ在住。
イタリアを中心に活動する現代美術家(彫刻等)で、近年は日本でも活動を行っている。