1. HOME
  2. ブログ
  3. 長崎の教会堂棟梁展 長崎新聞掲載

長崎の教会堂棟梁展 長崎新聞掲載

「長崎の教会堂棟梁 その後の活躍 川原正治 鉄川与助」展、3月23日(日)14時まで開催しています。

3月19日(水)付で長崎新聞に掲載されました。全文をご紹介します。

 『長崎などで数々の教会建築に携わった川原正治(1891~1969年)と鉄川与助(1879~1976年)の仕事ぶりを伝える展覧会が23日まで、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開かれている。特に1920年代後半から戦後にかけて北九州や熊本、台湾などに活躍の場を広げた経緯に注目。近年見つかった写真や図面と共に紹介している。
 企画した長崎総合科学大の山田由香里教授によると、川原家は長崎市外海地区黒崎の大工棟梁。新上五島町出身の鉄川与助と共に1880年代から長崎を中心に活躍した。1927年にカトリック福岡教区が長崎教区から分離して設立されると、川原家と鉄川は福岡や熊本などで教会建築を手がけるようになった。
 北九州では川原が「門司教会堂」(30年)、鉄川が「小倉教会堂」(34年)などを建てたが、戦中の建物疎開や空襲、戦後の水害などで失われた教会も多い。2人が携わった明確な証拠は長く確認されていなかったが、2017年以降、九州大の福島綾子準教授らが福岡教区の史料を調査。現存しない教会の図面や写真が見つかり、2人の関与も裏付けられたという。
 展覧会はパネルや復元模型を展示。山田教授は「川原と鉄川の長崎以外での活躍を知り、長崎の教会堂への理解も深まれば」と語る。展示内容を紹介するギャラリートークは22日午後3時から。  (三代直矢)』

長崎新聞(令和7年3月19日)

関連記事