「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」 報告写真展
『~世代と国境を越えて~ 「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」 -モネとじぃじの105日- 報告写真展』はじまりました!
展示初日から多くの取材があり、12月4日(水)付で長崎新聞に掲載されました。全文をご紹介します。
『被爆者と共に世界を巡り、核兵器廃絶を訴える非政府組織(NGO)ピースボートの「証言の航海」(今年4~7月)に参加した長崎の被爆者、小川忠義さん(80)と孫娘の長門百音さん(21)の報告写真展が3日、長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで始まった。各国で現地の人々と2人が交流する様子を撮影した写真など100点以上が並ぶ。入場無料。25日まで。
小川さんは1歳の時に入市被爆した。趣味の写真を通し、原爆投下を風化させまいと取り組む「忘れないプロジェクト」を2009年に開始。毎年8月9日午前11時2分に撮影された写真を集め、紹介している。
小川さんが証言の航海に参加したのは2回目。プロジェクトに協力する長門さんも誘った。計105日間で、米ニューヨークやシンガポールなど18カ国22ヵ所に寄港。うち8か所で被爆体験などを語った。
船旅を通し、孫娘の成長も感じた。人前で話すことが苦手な長門さん自ら、船内でプロジェクトなどについて語る発表会を企画。今回の写真展では発表会の写真や、寄港地の概要を記したパネルなども掲示した。
小川さんは「(孫は)僕よりたくさん友だちができていた。今後も積極的に自信を持って活動を続けてほしい」と期待。長門さんは「多くの人と話す中で、一人一人がごみ拾いなど自分のできることをすることが平和につながると思った」と話した。 (手島聡志) 』
長崎新聞(令和6年12月4日)