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“ウクライナ”侵攻抗議長崎集会

“ウクライナの平和実現を!” ~長崎から(2022・3/6)


ロシアのウクライナ侵攻に抗議する長崎集会が3月6日(日)午前10時半から長崎市の平和公園で開かれました。長崎被爆者手帳友の会や遺族会など被爆者5団体が広く呼びかけたもので、400人余りが参加。手作りのプラカードや横断幕を掲げて、「ロシア軍のウクライナ撤退」や核兵器による威嚇・使用は絶対ダメ」などアピールし、早急なウクライナの平和実現を求めました。

ロシアのウクライナ武力侵攻に抗議する緊急長崎集会アピール

ロシアはウクライナ侵略を即時に中止せよ
ロシア軍が2月24日ウクライナに武力侵攻し、今も戦闘が続いています。多くの一般市民が被害を受け苦しんでおり、ウクライナからの国外避難民は100万人を大きく超えています。
ロシア軍の武力侵攻は主権の尊重、領土の保全、武力行使の禁止を決めている国連憲章を真っ向から否定するものであり、即時に中止しなければなりません。国連総会は3月2日、ウクライナ危機をめぐる緊急特別会合で、ロシアを非難し、軍の完全撤退などを要求する決議案を141ヵ国の賛成多数で採択し、ロシアの侵攻停止を迫る国際政治の意思を示しました。

ロシアによる核兵器使用の示唆、威嚇を許さない
ロシア・プーチン大統領は自国が核兵器の保有国であることに言及し、核抑止部隊を高度の警戒態勢に置きました。ウクライナへの軍事侵攻開始にあたって「ロシアへの直接攻撃は侵略者の壊滅と悲惨な結果につながる」と述べ、核兵器による威嚇をおこないました。核兵器の使用がもたらすものは、広島と長崎への原爆投下が示しているように、大量破壊と非人道的な破滅的結末しかありません。プーチン大統領のこれらの発言は、人類と世界に対する挑戦であり、「核戦争に勝者はなく、決して 戦ってはならない」との核保有五ヵ国の共同声明にも反するものです。

私たちは「非核三原則」を守り、日本政府の核兵器禁止条約への参加を求める
日本では安倍元首相、自民党の一部政治家や日本維新の会から、日本の「核共有」について議論を求める声が上がっています。議論を呼びかける名目で、国是である「非核三原則」を揺るがそうとするこれらの動きは容認できません。戦争被爆国である日本は、核兵器の使用と威嚇をさせないために率先して行動すべきです。いま議論すべきは、核兵器禁止条約への参加と核兵器によらない安全保障の実現です。私たちは日本政府に対して核兵器禁止条約への参加を求めます。

そして、ウクライナの市民や世界平和を求める多くの人々と連帯して、戦争と核兵器の使用に反対し、早期のウクライナの平和実現を目指して立ち上がることを、被爆地長崎から世界に呼びかけます。

2022年3月6日
ロシアのウクライナ武力侵攻に抗議する緊急長崎集会参加者一同


「11時2分」には、長崎の鐘も鳴らされ、参加者一同平和への想いを新たにしていました。

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