飯塚国雄 版画展 始まる
新年最初の企画はニューヨークで長きにわたり活躍された飯塚国雄さん(1939-2020)の『飯塚国雄 「版画シリーズ」 ~宮沢賢治の童話から~』です。1月26日(日)、14時まで。1月14日(火)、20日(月)は休館です。
飯塚さんは1939年東京生まれで1961年に渡米し、1964年からニューヨークに移住。彫刻・絵画・版画などさまざまな作品を制作。父親が長崎で被爆したことを知った70年代以降は芸術を通して平和を描いてきました。原爆投下50年の節目には国連本部で個展を開催し、平和の大切さを世界へ訴えました。 しかし個展を開催する際、直前に会期が短縮、展示スペースが縮小され、アートを通じて世界へアピールすることが中々うまくいかず悩んでいた飯塚さん。「どうしたら人類は仲良くし、平和を守っていけるだろうか」と考えていると、ふと小学生の時に習った『雨ニモマケズ、風ニモマケズ…』という詩と宮沢賢治の名前を思い出します。そこから夢中で本を読み漁り、そのすばらしい童話から版画にした作品10点を展示しています。
また、ナガサキピースミュージアムの運営、「NPOナガサキピーススフィア貝の火運動」の名前の由来である宮沢賢治の『貝の火』の紙芝居を常設室に展示しています。
皆様のご来館をお待ちしています。